●家族館
「老老介護を体験して」 会報74号 (平成17年6月1日発行) 会報87号(平成20年7月25日発行) 夫が脳梗塞で倒れて23年、戸惑う事もありましたが、それなりに安定した生活になり、余り不便も感じない幸せな毎日を送っていました。 再発する事もなく健康でしたから、今後の事を真剣に考える事もありませんでした。 「このまま二人でピンピンコロリだと良いな」くらいの事を話していたのです。 しかし、お互いに75歳以上になると、今まで考えても見なかった事が次々に訪れて、これが老いを生きると言う事か、と思う瞬間に出会いました。 今まで私は、夫(79歳)を介護してきたつもりでしたが、私が75歳、後期高齢者と呼ばれるようになったとたん、夫に労わられる事が多くなり、遂に入院せざるを得ない状態になったのです。 遠くにいる娘に長い間来て貰うこともならず、ためらっていたのですが、いよいよ決断を迫られる状態になって、この際思いきって夫の介護保険の助けを受ける事にしようと決めました。そして包括支援センターに連絡して手続きをしたのです。 障害を持つ夫に一人で頑張ってもらうより方法がないと思いましたから、前準備の買い物や、留守中の食事が一人でも出来るように冷凍物、インスタント食品、と揃え、家事特訓までしてどうにか安心しました。しかし、そこに思いもかけなかった申し出をうけたのです。「お留守中は、私たちが見守るから安心して」と、何時も一緒に活動して下さっている方々の申し出でした。 娘も駆けつけてくれましたが、何時までもと言うわけにも行かず、その後は、心温まる細やかな配慮の支援を皆様でしていただいたのです。 本当に有り難く、とっても、心強く感じました。 お陰さまで無事難関を越えて元気になりましたが、どんなに感謝しても言葉に出来ないほどです。 今度、入院してみて、お医者様の診断に従って治していただいた昔とは随分違っているのを感じました。自分の病気は、自分で治さなければならない部分が多いのだという事です。申し出たことは、とてもよく聞き入れていただいたので、細やかに自分の状態を伝え、お医者様と相談の上で、自己決定する事が必要だったのです。 これは本当に大事なことだと思いました。真剣に治りたいと思わせられましたら・・・。 看護については、して頂きたい事ははっきり要求していかなければ駄目だと思います。 察していただこうなどと遠慮していたのでは、病気は治りません。 今は、夫の介護保険のおかげで、少し私の時間が持てるようになり、楽になりました。 無理は出来ませんが、未だ暫くお役に立つことが出来れば嬉しいと思っています。 「老老介護を体験して」 TOPへ
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