脳と記憶について

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6-1.脳と記憶について

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 1.左脳と右脳
 2.脳の記憶のメカニズム
 3.大脳の名称と、はたらき
 4.記憶の入力
 5.「2種類の記憶」のメカニズム
 6.記憶のメカニズム

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「人間の脳」と「記憶」について

  • 脳梗塞を得て、記憶力の低下と注意力の低下を実感した。
  • 「脳細胞は、再生しない」という今までの常識に、不安を抱きつつも、初めて脳を学び「脳の活性化」に仕事を通して挑戦した。
  • 「緊張感の持続と強い意識を持ち続ける」ことで、記憶力の回復など「確かな脳の活性化」を実感出来た。 いろいろな書物から初めて学んだ「脳」の概略を記することとした。

  ←1.左脳と右脳→

1.右脳と左脳

  • 脳には左脳と右脳があり、左脳は(表現する脳)言語的・論理的思考をし、右脳は(イメージする脳)映像と心像で考えるという説がある。

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  ←2.脳の記憶のメカニズム→

2.脳の記憶のメカニズム

  • 人間の脳は、大きく分けると3つの部分から成り立っている。

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  • ① 脳幹(のうかん)
    • 「は虫類の脳」といわれ、呼吸、体温、ホルモン調節といった生きるための基本 的な働きをしている。
  • ② 大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)
    • 「馬の脳」といわれ、喜怒哀楽などの感情をつかさどる部分である。
  • ③ 大脳皮質(だいのうひしつ)
    • 「人の脳」といわれ、見る、聞く、さわる、味わう、匂いをかぐという感覚の五感や、運動、言葉や記
    •  憶、思考などの高度な機能を果たしてる。
  • ④ 人間は特に、大脳が非常に発達している。
  • ⑤ 成人の脳の重さは、約1,300g位で、新生児で400g、10歳までには成人並みに生長する。
  • ⑥ 20歳でほぼ脳の成長は終わってしまうという。

  ←3.大脳の名称と、はたらき→

3.大脳の名称と、はたらき

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  • ① 大脳皮質の中の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)に属する 「海馬」 は非常に重要なところで
    • ある。

    • a. 形:匂い:音などの情報をとりまとめる
    • b. 日常の全ての情報は、「海馬」で1度整理整頓されファイルされる。
    •  「短期記憶」の中枢をつかさどっているのが「海馬」である。
    • c. その後「海馬」で「必要なものや印象的なもの」の認識を得たものが
    •  「長期記憶」の保存先である「大脳皮質」にファイルされる。

  • ②.アルツハイマー認知症と「海馬」

    • a. アルツハイマー型認知症になると、最初にダメージを受ける場所、そこが 「海馬」 である。

    •   私たちの脳の中で 「新しい記憶=短期・中期記憶は海馬」 に、

    •  「古い記憶=長期記憶は大脳皮質」 にファイルされている。

    • b. 「海馬」 が正しく働かなくなると、
      • 私たちは新しいことをうまく覚えられなくなってしまう。つまり、昔のことは覚えていても、新しいことはすぐに忘れてしまう。
      • アルツハイマー型認知症の方がついさっきのことを忘れてしまうのはこのためである。


  ←4.記憶の入力→

4.記憶の入力

  • ① 記憶の貯蔵は非常に複雑である。
    • また、記憶にはさまざまな種類がある。
    • 情報は、視覚・聴覚・臭覚・味覚・感覚の5感から入ってくる。

  • ② 情報は、決して一つの単純な形で示されるのではなく複雑な「文脈」の中にはめ込まれて意味を持
    • つ傾向がある。

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  ←5. 「2種類の記憶」のメカニズム→

5.「2種類の記憶」のメカニズム

記憶には2つの種類がある。

  • ① 頭で覚える陳述的記憶(ちんじゅつてききおく)と難しい漢字を覚えたり、数学の公式や歴史の年号
    • を覚えたりするのが陳述的記憶である。「海馬」は、陳述的記憶をする時に大切な役割を果たす。この記憶は一度覚えても多くのものを忘れてしまう。

  • ② 体で覚える手続き記憶である。

   「手続き記憶」は、自転車の乗り方や泳ぎ方などを覚える記憶である。
   一度しっかり覚えれば、なかなか忘れることはありません。

  • たとえば、スケートや自転車に10年間乗っていなかったとしても、体が覚えているので、ちゃんと乗ることができますよね。これが、手続き記憶である。

  • ③ 手続き記憶の場所

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  • a.手続き記憶で中心的な役割をはたしているのは、大脳基底核(だいのうきていかく)と、後ろ側の下の
  •  ほうについている小脳である。

  • b. 大脳基底核は脳が体の筋肉を動かしたり止めたりするような「割とおおざっぱ」な動きを、小脳は
  •  筋肉の動きを「細かく調整」しスムーズに動くために働く。

  • c. こうして体で覚えた手続き記憶は、消えることなく、いつまでも私たちの脳に刻み込まれる。
  •  我々が一生懸命に体を動かし、何度もくりかえしながら練習するうちに、「大脳基底核」と「小脳」
  •  のニューロンネットワークが正しい動きを学んで記憶していくのである。

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 5.「2種類の記憶」のメカニズム
 6.記憶のメカニズム

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  ←6.記憶のメカニズム→

6.記憶のメカニズム

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  • 1)短期記憶と長期記憶

  • 記憶には「短期記憶」「長期記憶」という二つの貯蔵庫があるという。

    • ① 今、新しい情報が頭にインプットされたとする。その情報は、まず短期記憶として蓄えられ
      • る。しかし、短期記憶の貯蔵庫は一時的に情報を保存するだけで、しかも容量が小さい。それが短期記憶の貯蔵庫にとどまる限りは、すぐに忘れてしまう。

    • ② 一方、長期記憶はいったんここに貯蔵されると容易に忘れることはなく、しかも膨大な量の
      • 情報を保存することができる。その容量は1000兆項目と計算する人もおり、まさに無限に広がる「記憶の海」である。

    • ③ 人間は個人の長い歴史を経て、実に多くの情報を長期記憶として貯蔵し、また必要な情報を
      • そこから引き出しているのである。

  • 2)長期記憶への移行:固定

    • ① 情報を長期的に保存し頭に定着させるためには、短期の貯蔵庫から長期の貯蔵庫に移す必要
      • がある。記憶が持続するためにはそれが短期記憶を介して固定される必要がある。
      • 固定は、有る事実を短期の記憶から長期の記憶へと移行させる作業である。

    • ② 固定は 記憶の痕跡が形成される際、脳の構造が置き換わることで行われると考えられてい
      • る。この移行がうまくいかなければ、せっかく覚えた記憶もすぐに忘れてしまう。
      • では、どうすれば長期記憶の貯蔵庫に移行させることができるのであろうか。

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    • ③ キーポイントは、「理解して覚える」ということである。「なるほど、だからこうなるの
      • か」というように理屈で覚えたことは、長期保存庫に移って忘れにくくなる。それに対して、意味も分からず丸暗記したことは、たとえその場では覚えたつも りになっていても、長期保存庫に移行しないためすぐ忘れてしまう。

    • ④ 海馬は長期記憶を蓄積しない。しかし、長期記憶を作り出す際にも海馬は重要な役割を果た
      • している。新しく長期記憶を作るというのは、実は海馬が正しく機能するかどうかにかかっている。

    • ⑤ 鮮烈なできごとは記憶に残りやすいことは、経験上多くの人が知っている。つまり、海馬が
      • 受ける刺激が強ければ強いほど長期記憶になりやすいという。

    • ⑥ 海馬に蓄えられた記憶を何度も出し入れすることで、記憶が定着しやすくなると考えられて
      • いる。ところが、海馬が傷ついてしまうと、長期的な記憶を作り出すことが困難になってしまう。長期記憶をするためには、まず短期記憶という工程をふまなければならないからである。

    • ⑦ 大量の情報はまず海馬に集まってくる。この海馬で、その情報が必要か不必要かの選別が行
      • われ、そして、必要なものだけが保管される。それを行うのが人間で著しく発達していると言われている「大脳皮質」なのである。
      • 海馬は、情報選別の役割、それを大脳皮質に送っていると考えられている。
      • このように脳においては役割を決め分業体制ができているのである。

  • 3)脳にも「廃用性症候群」があった!脳を積極的に活用しよう!

    • ① 脳は神経細胞によってできている。
      • この神経細胞、人間には1000億個はあるといわれている。そして、複数の神経細胞を結んだネットワークが作られ、このネットワークを使って、思考したり、想像したり、記憶しているのである。

    • ② では、脳が働くってどういうことか。

      • 脳の働きとは、このネットワークに電気が流れること。脳の働きがいいとは、このネットワークに活発に電気が流れるようになること。そして、ここで大事なことは、このネットワークに活発に電気が流れると質的な変化を起こすことである。質的な変化とは、細胞と細胞をつなぐ線が太くなったり、線が増えたりするとのことである。

    • ③ 逆に、活発に電気が流れなくなると線が、切れたり、細くなって消滅してしまう。
      • これが脳を使わないと衰え、萎縮してしまうということである。
      • 「脳の廃用症候群」が生じるのである。

    • ④ 脳が老化すると、シナプスが減弱し、シナプスの可塑性(刺激への対応能力)が低下する。
      • また、神経細胞の物質代謝に変化が起こり、異常物質が出現したり、何らかの原因で細胞死が引き起こされたりする。
      • すなわち、老化に伴い神経ネットワークの伝達機能が低下するというのである。

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  • 4)脳の神経細胞の新生することの研究発表

    • ① 記憶に関係する海馬において、最近の研究によると、成人の脳でも記憶に関係する海馬
      • において神経細胞が新生することが発表された。
      • これは脳が成熟してしまった後でも、新たなニューロンが神経ネットワークを形成することができることを意味する。

    • ② したがって、海馬と連携して思考、判断などを司る前頭前野にも刺激が伝わることになる。
      • 繰り返し刺激を与えていると神経がその刺激に対して応答状態が良くなる。脳は、刺激を与えれば与えるほど脳細胞が増え活性化する!

    • ③ 脳は刺激を与えれば与えるほど脳細胞が増え活性化する可能性を秘めている。
      • 日常生活での脳への刺激としては、手先を動かし、変化のある生活を送り、頭を積極的に使うなどして、海馬の幹細胞を刺激して神経細胞を新生し、前頭前野の機能を高め、脳の情報伝達ネットワークを活性化して記憶力を保つようにすることにより、脳の老化を防止することが可能となる。

    • ④ 脳は一定の年齢に達すると成長が止まり、後は退化するだけと言われてきたが、年をとって
      • も脳が成長するという。

    • ⑤ 脳の中で「記憶のコントロールタワー」の役割をしている海馬では新生ニューロンといわれ
      • る神経細胞が日々生まれている。
      • しかし新生ニューロンの数は年齢を重ねるに従って急激に減少して行く。新生ニューロンを増やすことができれば、脳の成長を促すことができるはずである。

    • ⑥ シータ波という脳波がニューロン新生を促進!
      • このほど学習する時や睡眠中に出るシータ波という脳波が、記憶を担う海馬の神経細胞(ニューロン)新生を促進していることを、初めて突き止められた。
      • 「学んで頭を良く使うと学習能力が高まる理由の一つ」に、シータ波が海馬に伝わると、神経細胞が神経伝達物質ガンマアミノ酪酸(GABA)を出し、それが神経細胞の元となる前駆細胞を刺激、神経細胞ができるという仕組みが発表された。

  • 5) 何度も強調; 「記憶力のポイントは海馬」

    • ① 記憶のバトンタッチの中心にあって、中期記憶をつくり出している海馬が、記憶力のポイン
      • トである。ただし、記憶はため込めばいいというのではなく、必要なときに必要な記憶を引き出して使ってこそ意味がある。

    • ② 記憶の引出しは前頭葉の前頭前野の働き。
      • 大脳皮質の様々なところにバラバラに保管されている長期記憶を、必要に応じて引出し、必要に応じて使うのは前頭葉の前頭前野の働きである。

    • ③ 年齢とともに、知っている人の名前がでてこないなどの「もの忘れ」は決して記憶が失われ
      • ているのでなく、その名前を大脳皮質から取り出せなくなっているからなのである。記憶を使うためには前頭葉の働きを良くすることが必要である。

  • 6) 記憶力の3段階と3種類

    • ① 記憶とは ①記銘 ②保持 ③想起の3段階からなっている。
      • また記憶には、1.「感覚記憶」2.「短期記憶」3.「長期記憶」の3種類がある。
      • 外部からの情報は、まず感覚中枢でキャッチされ「感覚記憶」となってとらえられ、それが「短期記憶」になり、これを繰り返すことで「長期記憶」になると言うシステムになっている。

    • ② また、脳は記憶を映像、音、言葉など多くの分野に分けて保存している。

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    • ③ 脳の「海馬」と言われている器官が短期記憶の中枢をつかさどっている。
      • 「思い出す」というのは、これらの情報の結びつきをたぐり寄せることでいわゆる「物忘れ」は、3段階の③想起(思い出す)の能力が低下してきていることであり、記憶の整理を担う「海馬」自身の仕事が、充分に果たせていないことである。

7)「海馬」は使われることによって鍛えられ、記憶力アップ可能にする!

    • ① 年齢を問わず、海馬は使われることによって鍛えられ、膨らみ、さらに記憶力を増大するこ
      • とができるという。

    • ② 繰り返し思い出す。
      • 海馬に送られた短期記憶は、持続時間があまり長くない。
      • この短期記憶の消失を防いで、長期記憶として定着させるためには、繰り返し思い出すことである。復習することが、長期記憶への大きな力となる。

    • ③ 何かに関連付ける:「理解して覚えることも、重要なポイントである。
      • 例えば人の名前を憶えるときに、名前とその人の特徴を関連付けると忘れにくくなる。記憶するときに関連付けて覚えることで、映像、音、言葉などに分けられて保存されている記憶を思い出しやすくなるわけである。

    • ④ 書いたり、声に出して読んだりする。
      • 手や耳などの器官を刺激して記憶したものも、長く保持されやすい。覚えるときには、重要なポイントとなる項目をメモして何度も読み返すと長期記憶として定着しやすくなる。

    • ⑤ 軽い運動は脳の血流を良くする。
      • 軽い運動は脳の血流をよくして海馬の脳細胞を増やす。また、歩くことは前頭葉の働きを活発にしてくれる。ウォーキングなどの有酸素運動が効果的であると言われている。

    • ⑥ 常に「意識的に脳を使う」ことが、脳の老化を防ぎ、脳を新生させるポイントである。

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